よくある質問Q&A

結石症が治るまであれこれ

須崎先生の結石症についてのお考えをきかせてください。

尿のPHが高すぎたり、低すぎたりすることや結晶があることよりも、重要なポイントはあります。処方食を食べないのならば、手作り食を試してみるのは非常に有効な手段です。

解説

  最近、結石症の「改善報告」が非常に多く寄せられてきます。中には、3年間も結石症と闘ってきた飼い主さんが、手作り食に切り換えたら、ほぼ一ヶ月で治ったという劇的な治癒例もあります。
  電話相談だけで1ヶ月で治った熊本の方、2週間で結晶が出なくなった大阪の方、中には、膀胱にあった直径2センチの結晶が消えたという報告もいただいております。
  多くの場合、「結石症」は「体質だから…」とあきらめられて、「フードでコントロールするしかない」
と信じられておりますが、私は「体質だから変えられる」と考えております。
  大抵、病院に行って結石症と診断されると、「処方食を食べさせて下さい」といわれると思います。「手作り食にしたいんですが…」等と言おうものなら、「人間と犬の栄養所要量は違うんです!」とか、「栄養バランスを取るのは難しいんです。科学的に研究されたフードが一番です。」とか説得され、言いたいことも言えずに処方食を渡されて帰ってくるというケースが多いようです。
  そういう風に言われると、「手作り食にして悪くなったらかわいそうだし、pHが正常になったら、オッケー、何でも食べられるようになるんだろうと思うから、しばらくは頑張って処方食を食べさせよう」と思うわけです。
  ところが、食べさせるんだけど、肝心の「我が子」はあまり美味しそうに食べてくれなくて、「他にないの?」と見上げる我が子に「今だけがまんしてねぇ〜」と言い聞かせる毎日…。
  食事の度に「治ったら、美味しいごはんをあげるから」と思って頑張っているのに、検査に行くたびにpHが上がっただの下がっただのといわれ、結局なかなか治らない。
  相変わらず「我が子」は美味しそうに食べてくれないわけで、かわいそうだなと罪悪感を強く感じてくるのです。そしてふと「いつまでこの生活が続くのだろう…?いつまでがまんさせなければならないんだろう?」と不安にもなってくるのです。
  しかも、検査結果でpHがものすごく高かったり、低かったりというようなときには、まるで自分が悪いかのような気がしてきて、「でも、あれしか食べさせてないのに…」という感情になり、
  「いったいどうすりゃいいんだ?」と
かなりストレスをため込んでしまっているケースが多いようです。

そして…
   「もう、処方食じゃだめなんだったら、なんか他に方法はないか?」 ということで、うちに連絡が来ることが多いんです。
  ところが当院では「PHはあまり気にしなくていいですよ」、とか、「結晶があっても大丈夫な方法がありますよ」などと、今まで信じてきたこととは全く正反対のことをいわれ、「えっ?あんなに気にしていたのに…、テスト紙まで買ったのに…」と、「今までの努力は何だったんだろうか…?」と思われるそうです。
  それと同時に、「本当にいいんだろうか?この人を信じていいんだろうか?」と、半信半疑のところも「正直」あるそうです(笑)。
  ですが、「まぁ、あんなにまずそうに食べる処方食よりは、こっちの方が良いかな?」ということで、「試しにやってみよう」という「あまり期待しない」スタートを切って、しばらく手作り食で様子をみようということになるのです。
  で、やってみたら、レントゲンで石が無くなったとか、pHが安定したとか、結晶が出なくなったとか、いろいろな結果が出てきて、「何で?」「今までの努力は何だったんだろうか…?」って実感するのだそうです。
  処方食で治る子は確かにいます。それで良かったという飼い主さんも沢山いらっしゃるでしょうが、やはり同じことを続けていても、治るかどうか不安だとか、治療自体(処方食を食べさせることなど)がペットだけでなく、飼い主さんにとってもストレスになることだったら、他の方法は?ということを考えることは非常に重要です。

  獣医さんが専門家であって、知識があまり無い自分が勝手なことをしても…と思われるかもしれませんが、一番何が幸せかを考え続けなければならないと思うのです。

  結石症で命がどうこうということはあまり無いのですが、重病にかかったときに、治療はものすごくストレスだと、それで治るかどうかは微妙なところだと、じゃぁ、治療をしなければ悪くなるかもしれないけれど、その方が楽しく暮らせるかもしれない、そういう場合に、治療を行って長生きできる可能性に賭けてみるのも、そのまま短くてもいいから楽しませようという選択も、どちらも素晴らしい考えなんだと思います。
  どうしても専門家を前にすると、長生きする方に賭けるということの方が「正しい」選択の様に思えてしまうのですが、飼い主さんと、ペットの関係は正しい関係だけではなく、お互いがどれだけ楽しく暮らすことができるかということも大事だと思うのです。

  手作り食にすると、結構獣医さんに否定されることが多いかもしれません。でも、私の経験上、結石症に関しては、「劇的な効果」がある様です。私も今まで、尿のPHの呪縛にハマって苦しんでいらっしゃる飼い主さんと沢山お会いしてきました。中にはかなり思い詰めている方もいらっしゃいました。

  私としては、一日も早く、ラクになっていただきたいなと思います。そして、何でも食べられるようにしてあげてください。

  大丈夫です。いざとなったら、須崎動物病院は、結石症にお悩みの飼い主さんを全力でお手伝いしますので、ご安心を!

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