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下痢について(その2)

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須崎動物病院 須崎動物病院 須崎動物病院 初めまして。山岡と申します。
ビアデッドコリー♂と暮らしています。メール、興味深く読ませて頂いております。

以前、下痢のお話しが出ていましたが、下痢は、元気で、長く続かないようなら無理に止めるものではないとの事。そういうものなんですね。

 そこで、質問なのですが、うちの犬は、アレルギーがあり、アトピー性皮膚炎で、特に夏にひどくかゆかゆになります。そういうこともあり、知人に勧められて、●●のフードを試したのですが、かゆかゆに全く変化が見られなかったのと、便がとてもゆるくなり、1ヶ月に3回ほど下痢と嘔吐をセットでするので、6ヶ月ほどでやめてしまいました。

 この際、●●の方では「元気ならば、問題ない。少しゆるくなるのは当たり前。」と言うのですが、1ヶ月に、下痢と嘔吐を3回もするのは、問題ないことのでしょうか?

 ちなみに、今は、★★★を与えていますが、3歳の時に去勢をした、もしくは、4歳になって体調が安定したのか、フードがいいのかわかりませんが、下痢は全くありません。たまに吐くことはありますが、滅多にありません。


須崎動物病院 須崎動物病院 須崎動物病院  下痢というのは「排除のプロセス」以外の何ものでもありません。肉体が正常に機能しているという証拠です。
◆解説◆
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 まず、下痢というのは、排除のプロセス  以外の何ものでもありません。

肉体が正常に機能しているという証拠です。


下痢になる原因として、
●腸がウイルスや細菌に感染したから速く排除したい!
  →下痢
●食事が変わった→腸内細菌バランスが変わった
  →勢力の弱まった細菌は追い出せ!→下痢
●腸の状態がよくなりました
  →今まで溜めてた宿便含めて一斉排除!→下痢
●カビの生えた食べ物を食べてしまいました
  →さっさとそんなもの身体の外に出しなさい→下痢
●身体に合わないものをたべてしまった
  →さっさとそんなもの身体の外に出しなさい→下痢
など、いろんな原因・意味がありますが、全てに共通していることは、腸の中に早急に出したいものがある!のです。
そんなときの対処は…

★脱水に気を付けて、体力の続く限り、止まるまで出させることです。

怖いのは脱水です。元気で食欲もあって、水を飲む下痢なら問題はございません。

ときどき、元気な下痢なのに、「水を飲ませたら、もっとひどくなるのではと思い、それはかわいそうなので、水分を控えさせています。」などという飼い主さんがいらっしゃいますが、それはとんでもないことです。
 せっかく体内から悪いものが出ていくチャンスなのに、それを止めてしまうなんて、そっちの方がかわいそうです。


 下痢が悪いのではなく、排泄すべきものが貯まってきたことが問題です。

というと、「この症状が排毒なのか、本当にまずい状態なのか、見極めが難しいです…」 と心配になるかもしれません。

「全ての症状は正常になろうとしている過程です!」
元気ならば、そのままそっとして、排毒させてあげればいいのです。

 ただし、症状のせいで、全体の状態が悪くなってしまうような場合(例えば、下痢がひどく脱水をおこしてぐったりしてくるなど)は、少しずつ排毒できるように、一旦セーブすることが必要になることもあります。

ですから、

「元気で食欲のある下痢は命に別状はないから、しばらく様子をみる猶予はあるでしょう。」

ということです。


知人に勧められて、●●のフードを試したのですが、かゆかゆに全く変化が見られなかったのと、便がとてもゆるくなり、1ヶ月に3回ほど下痢と嘔吐をセットでするので、6ヶ月ほどでやめてしまいました。

これはいくつか考えられると思います。まず、夏にひどくなるタイプのアトピー性皮膚炎は、大抵「排泄が上手くいっていない」 ことが多いので、
代謝が上がった →排泄力アップ →かゆかゆは続く
ということが考えられると思います。他にもいろいろ伺わなければ、適切なアドバイスかどうかはわかりませんが、今までの経験上、恐らくそうでしょう。

便がとてもゆるくなり
は、上記のように、細菌バランスが変わったからかと思います。

1ヶ月に3回ほど下痢と嘔吐をセットでする のは、
●フードが合わない
●排泄力が不足するため、一気に出せず、徐々に排泄している
など、いろいろ考えられます。が、「吐く」ということは、胃が反応しているわけでしょうから、合わなかったのかも知れませんね。
いろいろ伺っておりますが、どんなフードでも、合わない子には合わないようです。


 ちなみに、うちのフードを食べさせた方から、こんな体験談を送っていただきました。

先生の所のフードを食べたその日から、今まで元気だったのに、すごい便臭と尿臭で、涙と目やにもでるわで、下痢もするし、大丈夫なのかと心配になりましたが、元気だし、『今まで食べさせてきたものに比べたら、安心できる食材なわけだし、良い食材を食べて悪くなるなんてことは考えられないから、今まで5年間食べさせてきたものの老廃物を出しているのだ!』と固く信じ、二ヶ月ほどがまんしたところ、突然元気になって、以前は白目がちょっと黄色っぽかったのですが、それが白くなって、ウンチの匂いもオシッコの匂いも、全く気にならなくなりました。自然治癒力って、すごいですね。途中であきらめそうになりましたが、続けて良かったです。ありがとうございました。」

こんなこともあるんですね。

ですから、「フードを変えたら下痢をした!」というのは、
●そのフードが合わない  ということもありますが、
●お腹の細菌バランスが変わった
●腸の排泄力が高まった
●精神的に不安定だ
などの原因もあるということを覚えておいていただきたいと思います。


 以前のメールマガジンの話のように、食事内容が大幅に変わったときに下痢になるのは当然なことなのですが、しばらく続けても落ち着かないということは、体がそのフードになじめなかったということだと思います。

 山岡さんの場合、今は★★のフードで安定しているということで、よかったですね。

 とにかく、この子に合うフードもあの子にはダメとか、いろいろありますので、お友達などにフードを勧めるときなどは慎重さが必要だと思います。


 相手が生き物である以上、「絶対」ということはありませんし、厳密な意味では、その日の体調によって栄養要求は変わってきます。ですから、

「どの犬・猫にとっても完璧なフード」などというものはありえない と考えて間違いはありません。


「合う」か、「合わない」か、を指標にしてください。


 ちなみに、うちのスタッフも洗濯物に使う柔軟剤を、安物から自然派のものに変えたら体が痒くなったことがあるそうです。一般に良いといわれる物が、万人に良いとは限らないものなんですよね・・・(笑)。


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