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フィラリア予防薬について

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須崎動物病院 須崎動物病院 須崎動物病院  これから夏に向けて、フィラリアの薬を飲ませようかと思っていますが、フィラリアの薬を与えた後、しばらく、こういった食材をあげると良いとか、こういったものを多く摂取した方が良いとか、の特集をしてください。
 フィラリア予防の薬は、やはり薬なので与えたくはありません。しかし家の子は11歳なので、もしフィラリアにかかってしまった場合、治療に体力を使うのはかわいそうなので、与えようと思っています。
 しかしいくらフィラリアの予防薬でも、薬は薬心配です。是非、特集してください。おねがいします。

● 薬を飲むとき、副作用を減らすような方法はありますか

● 薬を飲まない方向なら、発病しない何らかの予防策はあるのか


須崎動物病院 須崎動物病院 須崎動物病院  私は飲ませた方がいいと思います。
◆解説◆
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  まず、フィラリアの薬を与えたくないという声が非常に多く寄せられます。結論から申しますと、私はのませた方がいいと思います。
月に一度程度、薬で予防し、同時に肝機能を高めて、薬の害を最小限にし、体内に残さないようにするという方法が現実的で、お薦めです。

理由:日本は蚊が多い。 → 蚊に全く刺されないようにするのは非常に難しい


 ハーブでフィラリアの感染・寄生を予防するものがあるという話がありますが、確実かどうかは定かではありません。私が一飼い主としてどうするかと言えば、フィラリア薬は飲ませて、肝機能を強化して解毒を促進し、尿で体外へ排出する方法を採ります。


 フィラリアについて正確に理解されていることが必要ですので、ご存じかもしれませんが、確認でお伝えしたいと思います。

■フィラリアに感染すると何がまずいのか?

 フィラリア症は心臓病です!
 心臓の動きが悪くなる→咳がでる→腹水が溜まるなどの症状になってきます。
 徐々に悪くなっていくタイプもありますし、突然ぐったりして、血色素尿がでて一日以内(ひどいと数時間)で死んでしまうこともあります。
 ですから、感染すると非常にやっかいで、怖い病気です。


■フィラリアの一生

 ミクロフィラリア(犬体内)→感染幼虫(蚊体内)→成虫(犬体内)

 フィラリアという虫は、犬の体の中で生まれてから、一度、必ず、『蚊』の体内に入らないと、『成虫』にはなれません。

 フィラリアに感染した犬がいる
  ↓
 血液中に『ミクロフィラリア』というフィラリアの子供がいっぱいでてきます
  ↓
 血液一滴の中に数百匹いるぐらい大量にいます
  ↓
 その血液を蚊が吸います
  ↓
 蚊の体の中で何度か脱皮したりして、『感染幼虫』というものに成長します。
  ↓
 その蚊が他の犬を刺します
  ↓
 その時、唾液と一緒に『感染幼虫』がその犬の体内に入っていきます。
  ↓
 体内を移動しながら成長し『約2ヶ月』ほどで『成虫』になります。
  ↓
 最終的には心臓に住み着きます
 
 ミクロフィラリアは怖くありませんけど、他の犬への感染源になります。


■フィラリア症って?

フィラリア症は心臓病です!
 「フィラリアが成長して、成虫が心臓に住み着きました」という 状態をフィラリア症といいます。


■フィラリアの検査について

 血液を一滴採って、顕微鏡で見て、ミクロフィラリアが見つかれば、心臓に成虫がいる証拠になります!

 成虫がいても、ミクロフィラリアが見つからないこともあります(まれですが)。なので、最近では、虫の表面の蛋白を検出するキッ
トで検査をすることもあります。


■検査でミクロフィラリアが見つかったら?
 
 これはフィラリア症であることになります。

 放っておけば症状がでてくる可能性が高いということです。

 治療の方針としては、
  1.予防だけ続けて、今以上には増えないようにして、フィラリアの寿命を待つ(約5年)
  2.成虫を、強い薬を使って殺す

 1.の良い点:強い薬を使わないので、身体に負担が少ない。
 1.の悪い点:約5年間の間にいろんな症状がでてくる可能性があるもしかしたら、急死する可能性もある。
 

 2.の良い点:一ヶ月程度の治療が終わったら、体内にフィラリアはいなくなるので、心配が無くなります。
 2.の悪い点:薬で犬の具合が悪くなる可能性がある。心臓に沢山虫がいた場合に、一気に死んでしまって、血管に詰まる可能性があります。

 どちらにしても、フィラリアが住み着いている間に、少しずつ心臓には小さな傷が付けられていきます。ですので、長い間フィラリアが暮らしていた心臓は、治療が無事に終わっても、完全に元通りにはなりません。

 このように、一度感染してしまうと、とても大変です!


■予防薬はどう働いているの?

・予防薬というのは『駆虫薬』です。
・予防薬を飲ませたからといって、蚊に刺されないわけではありません。
・蚊には刺されます!
・フィラリアの『感染幼虫』や『ミクロフィラリア』は、成虫になってしまう前であれば、その『駆虫薬』でやっつけることができます。
・成虫になると普通の駆虫薬では死にません!
・月一回の予防薬というのは、それまでに刺されて、体内にいる『感染幼虫』を成虫になる前にやっつけるためのものです。
・成虫を殺す薬というのは、ヒ素が含まれている薬で、犬にも負担が大きい薬です。


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