犬猫の病気や食事、色々な意見があって何を信じたらいいかわからない方へ

「うちの犬猫は、梅雨あたりの季節の変わり目から具合が悪くなるのです…やはり湿気が原因でしょうか?」

こんなご質問をよくいただきます。


いろいろなネットの情報で

不正確かつ不適切な思い込み

が出来ている様ですが、暑くて湿気があると皮膚病になるなら、東南アジアの犬は皆皮膚病になってしまいます。


そう考えると、

暑い

湿気がある

のは、本質的な問題ではないことがわかります。

 

同じ様なことに、

雨降ったときの散歩の後は、脚をしっかり乾かさないと皮膚病が…

という話もございます。


これも、自然界で雨が降った後の動物が全て皮膚病になるわけではありません。

 

では、なぜ梅雨に具合悪くなるのでしょうか?

梅雨から具合悪くなるというが…

診療をしておりますと、いろいろな飼い主さんの主張を伺います。

春は季節の変わり目か、症状が出やすいんです

梅雨は季節の変わり目か、症状が出やすいんです

夏は暑いからか、症状が出やすいんです…




まるで、

一月は正月で酒が飲めるぞ

二月は節分で酒が飲めるぞ…

的な感じです。

 

そう、季節は関係なく具合悪くなる子は具合悪くなります。


ですから、

===

うちの犬・猫は梅雨当たりに具合悪くなる傾向がある

===

が適切な表現で、梅雨が問題なのではなく、梅雨になると潜在的な問題が顕在化するというだけのことなのです。


この違い、わかりますでしょうか?


環境のせいではなく、対内の問題のせいということです。

 

では、症状とはいったい何だったでしょうか?

症状とは?

症状は、

===

白血球が異物(最近・カビ・ウイルス・寄生虫等)を排除しようと攻撃した際に放出される炎症反応物質などにより引き起こされる、不快だが必要かつ正常な反応

===

でした。


つまり、悪い症状は無く、本質的に消さなければならない症状は無く、体内に異物の侵入があり、それと闘っています!というサインでした。


もちろん、これが解った上で症状を消すのはいいのですが、「可愛そうだから…」「辛そうだから…」という理由で症状を消したら、

【同時に原因も減らす】

ことをしないと、後で大きな問題になる(薬で止められないほどに症状が強く出る)可能性があるということでした。

症状が出るのはなぜ?

この白血球が闘うにはいろいろな条件が必要ですが、その一つが温度だったりします。


想像してみてください!


===

二月の札幌雪祭りに、水着で集合!夜、大通公園付近を水着で練り歩くよ!

===

と言われたら、寒くて行進どころではないのではないでしょうか?


このように、体温が低いと、白血球が十分に働けない可能性が出てきます。

 

聡明なあなたなら、お気づきになったかもしれませんね…

梅雨に限らず…

そうです!

春ぐらいの気温で、白血球が闘える体温になる犬・猫は春に症状が出る

梅雨ぐらいの気温で、白血球が闘える体温になる犬・猫は梅雨に症状が出る

夏ぐらいの気温で、白血球が闘える体温になる犬・猫は夏に症状が出る

年中暖かいと年中闘えるから特に大きな症状が出ない

夏になっても冷え症だと、年中闘えない故に特に大きな症状が出ない


そんなイメージです。


大抵の方はここで漢方やらハーブという方向に行くのでしょうが、それはそれで結構なのですが、考え方としては「何かで体質を変化させる」という点で、対症療法と同じですよね?


体温を上げるにはどうしたらいいのでしょうか???

体温は大事!運動が大事!

よく、須崎動物病院の診療でもお伝えしておりますが、「安静にする必要のない子が安静にさせられている」ことが少なくない気がします。


「何かが起こるくらいなら何もしないをしよう」という選択をする方が少なくないようですが、杓子定規に安静、安静という選択をしていると、筋肉も育ちません。

 

しかし、

運動をすると皮膚病が酷くなるのです…

という方が多いのです。

 

しかし当院では

それ、ラッキーじゃないですか!

ということになります。

 

なぜでしょうか?

運動をすると皮膚病が酷くなる理由

===

運動をすると血行が良くなります

血行が良くなると体温が上がります

体温が上がると白血球がより活動的になります

白血球がより活動的になると症状が強く出がちです

===

ということから


運動をすると症状が悪化する


という話に飛躍するのですが、それは視点を変えれば、


運動すれば、体内の問題が攻撃されて減る

ということになります。

 

これと同じで、原因療法的には、


体温が上がると、皮膚症状は強くなる

けど、

体内の異物量が減るメリットがある

から、

不快な症状を消しつつ、原因を減らす良い機会!

と捉えます。

梅雨に皮膚病が酷くなる理由をもう一度

1)暖かくなる

2)血行が良くなる

3)体温が上がる

4)白血球がより活動的になる

5)体内の異物を今まで以上に処理・攻撃

6)炎症反応が強くなる

7)見た目の症状が強くなる


という流れでした。

 

だとしたら、

異物量を減らす

秋ー冬ー春でも処理出来る様に体温を高める

そのために筋肉量を増やす

ということが大切なのでした。


ですから、

個人的には処理を進めるという点で、

見守ってあげて欲しいのですが、

 

どうしても「可愛そうだ…」


ということでしたら、

薬で症状を消しつつ

原因を減らす


対処をしていただきたいものです。




夏は気温も体温も上がり、デトックスに最適なシーズンです!


ぜひ、原因療法的には一年で最も解決に近づきやすいこの時期を有意義に過ごしてください。

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