同じ病気・症状が続く理由

よく、
同じ症状が続くのは体質だからしょうがない
と、諦めている飼い主さんがいらっしゃいます。

それはそれでいいと思います。

しかし、視点を変えると、違った解釈ができるかもしれません。

現在は必要かつ正常な反応!

まず、症状が出ているということは、

白血球が敵(異物)と闘っていて
不快だが
正常かつ必要な反応が起こっている

と解釈します。


心情的には「辛そうなのに、なんでよ!」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、免疫学的には上記が適切な解釈です。


では、なぜ、同じ症状が続くのでしょうか?

同じ病気・症状が続く理由

症状が続くことが正常かつ必要な反応なのだとしたら、同じ症状が続くということは、

===
敵(異物)が多い状態が続いている
===

ということです。


排除はできているが、侵入や体内増殖が多いので、差し引きで同じ状態が続いているというケースはよくあることです。


これを、「身体が弱い」とレッテルを貼るのは犬猫に失礼だなと思うようになりました。

中心で信じている判断基準が不適切?

十人十色という言葉がある通り、人は同じ出来事を観察しても、捉え方は様々です。


その理由の一つが「中心で信じている判断の基準が違う」ことにあります。


「人から犬猫に病気の原因がうつるわけがない!」と信じていた方も、「うちの猫の目やにが酷いのは、私の歯槽膿漏が原因か?」と勘違いして、口を閉じて接したら、その日から目やにが出なくなった!」なんていうこともありました。


もちろん、一例をもって全てがそうだと申し上げるような世間知らずではございませんが、そんな事例もありました。


私たちは今得ている結果を得ることに成功しています。

同じことが続くということは、今取り組んでいることの中に、同じことが続く要素があるのかもしれません。


では、どうしたら気がつけるのでしょうか?

視点を変えてみよう!

当たり前のことですが、同じことが続く場合、視点を変えることはとても重要です。

下痢が続く
嘔吐が続く
皮膚炎が続く
尿路結石症が続く
その他の症状が続く

は、全て理由があります。


しかも、現在の視点からのアプローチでは変化が無く手詰まりなのでしたら、視点を変えればいい!アプローチを変えればいい!だけの話です。


視点を変えて、望む結果に繋がる様に柔軟性を発揮して臨機応変な対応をすれば、問題は解決するかもしれません。


ただ、症状を消して安心するのは、借金の今月の支払いをサラ金で借りて返済するのと同じで、今はしのげるかもしれませんが、あとで大きな問題になる可能性が高いのと一緒です。

病名・症状に囚われている?

また、病名に囚われている飼い主さんが多い様ですが、例えば、「うちの子は胆泥症と言われました!」と診断名を教えて下さる飼い主さんがいらっしゃいますが、それは現在の状態に名前を付けただけであり、私が探りたいのは、なぜ胆嚢で「胆泥症」といわれる症状が起こるに至ったかの理由を調べて取り除きたいのです。それが原因療法なのです。


下痢便が出る原因を探って取り除きたいのです
嘔吐する原因を探って取り除きたいのです
皮膚炎になる原因を探って取り除きたいのです
尿路結晶が出る原因を探って取り除きたいのです
各種症状が出る原因を探って取り除きたいのです


原因療法で病名は参考にはしますが、大切なのは何が原因でその症状が出て、その病名が付くに至ったかを調べることの方が重要です。

弱いわけではない

よく、症状が出ているところを「弱い」と表現する飼い主さんがいらっしゃいます。


しかし上記の通り、白血球が闘ってはじめて症状が出るので、戦闘能力が弱いのではなく、敵が多いから、ずっと戦火が激しいと考える法が現実的です。


弱いのではないのです。「普通」なのです!

悪化ではない

また、症状が出ることを悪化という方がいらっしゃいますが、それも違います。

正確には、「正常かつ必要な反応が起こっている」です。

ですから、何かをして症状が強くなったとき、

敵が増えたなら悪化
味方が増強したなら必要な反応

と区別する必要があります。


どちらにしても、身体を守るための反応なので、必要かつ正常な反応です。


ただ、敵が多すぎるがために、白血球の闘いが激しすぎて、辛い症状が続く場合で、生死に関わる様な症状の場合は、薬等で症状を抑えつつ、原因を減らすことが重要と思います。


くれぐれも、症状を消すだけで安心して、原因を残したままにしたために、あとで取り返しのつかない状態になってから大騒ぎしないよう、「火は小さいうちに消す」の精神で取り組まれてくださいね。


ということで、同じ症状が続く場合、それは体質なのではなく、原因が環境に多いか、体内から抜けていない可能性があることを覚えておいてください。


また、飼い主さんの体調が良くなったら、犬猫の皮膚病が改善した…などというケースもあることを覚えておいてください。

 

須崎動物病院からのご案内

  • 須崎のセミナー情報
  • 須崎の診察スケジュール(大阪・山口・福岡等)確認はこちらから
  • その他「お問い合せ」はこちらから

愛犬愛猫のお悩み、疑問・質問募集中!

  • 「わんこの疑問・質問」はこちら
  • 「にやんこの疑問・質問」はこちら
TOP