犬の散歩はズバリ何分がベスト?

「犬の散歩は何分がベスト?」
「犬の適性散歩時間はどのくらい?」
「なぜ犬は散歩が必要なの?」
「家の中で放し飼いにしていたら、散歩は要らない?」
「運動が必要ない犬がいるときいたのですが…。」
あなたはそんな疑問を抱いたことはないでしょうか?

須崎動物病院でもよく聞かれます。

ズバリ、犬の散歩時間はどれくらいがいいの?

ズバリ!37分43秒です!

 

冗談です。


正解は
===
何分何秒という決まりは無く、

犬の都合
ヒトの都合
で個々のケースで変わります。

犬の「もういい」というサインをお見逃しなく!
===
です。

 

「何分何秒という決まりがあるのではないか?」

という思い込みがあると、そんな情報を探し始めますが、そんなものは無いのです。

無いのですから、探しても心惑わされるだけです。

ヒトの都合>犬の都合

犬がもういい!と意思表示するまで

あなたが割ける時間
で決まります。

あなたが割ける時間の範囲内で、犬が「もういい」となれば、そこで終わりでいいですし、犬がもっと歩けるけれど、あなたが割ける時間がやってきたら、そこで終わりにするしかありません。

よく考えてみれば、自然界では制限がありませんから、運動時間は犬が決めます。

激しく走る運動も、偵察・交流等が目的の散歩も、犬が自由に選べます。


しかし、ペットとしてヒトの家で暮らしていたら、我慢しなければいけないこともあるのです。

もちろん、運動・散歩が好きな犬もいれば、寝ている方が好きな犬もいます。


この様な理由から、「適性散歩時間」を「●分」とは決められないのです。

大抵は「飼い主さんの都合」で決まります。

とはいっても、目安は欲しい…

とはいっても、目安は欲しいというご意見もありますよね?

目安としては、
・大型犬→朝夕に各1時間くらい
・中型犬→朝夕に各30〜45分くらい
・小型犬→朝夕に各15〜30分くらい
程度という意見があります。

ただし、あくまでも「目安」です。


でも、犬種によっても違ったりもします。

犬種差がある

例えば、ボーダー・コリーの様に牧羊犬だったから、豊富な運動量が必要だ!と言われている犬種があります。

また、小型犬なのにジャック・ラッセル・テリアなんかは、1時間運動しても「もっとする!」という顔をしていたりします。

この様に、サイズの大小だけでは決められない側面があります。


また、人間でも、運動が大好きな方もいらっしゃれば、その反対の方もいらっしゃいます様に、犬もしかりです。

個体差がある

同じボーダー・コリーなのに、1時間歩いても「まだまだ!」という犬もいれば、散歩よりも寝転がっている方が好きという子もいます。

この様なことから、「あくまでも目安」ですと、ぼかした表現にならざるをえないわけです。


では、何を指標に、散歩を切り上げたらいいのでしょうか?

散歩の止め時のサインってどんなの?

立ち止まる
家に帰ろうとする
座り込む
地面に這いつくばる
てこでも動かない

という様なサインが出たら、もう充分なんだなと判断していいでしょう。


また、散歩から帰ってきてグッタリしているのは、「今日の距離はこの犬には多かった」ということになります。


この様に、犬の様子を観察しながら、決めるしかないのです。


ところで、「小型犬は散歩が要らない」という話を聞いたことがあるかもしれません。「それって、ホントなの?」と気になる方は多い様ですが、その答えを探るためには「そもそも、散歩って何で必要なの?」という、散歩の意義を考えるとスッキリします。

散歩の意義

散歩には、
社会性をつける
ストレス発散
運動不足解消
筋力の維持
飼い主とのコミュニケーション
などの意義があります。


ですから、「運動」を、「アジリティー競技とか、犬ぞりとか、とにかく身体を動かすこと」とここで考えるとすれば、「散歩」=「運動」ではないということです。

散歩には運動の要素は含まれていますが、それだけではないということです。

運動だけだったら「疲れるまで」ということになりますが、散歩となるとそれ以外の意義があるので、行ける範囲で一日1〜2回は散歩に出掛けたいところです。


それと、激しい運動が全ての犬に必要なわけではないことも覚えておいてください。


運動強度の目安は、ヒトでいうところのウォーキングと一緒と考えてください。


ということがわかると、「小型犬は散歩が要らない」という話がホントかどうかの判断がつきます。

小型犬は散歩が要らないっていわれるけど…

それは、その犬を売りたい、引き取って欲しいという目的で言われただけで、上記のような意義からも、散歩はした方がいいでしょう。

もし、「散歩が要らないって言われたから迎えたのに…」という方は、「そうでは無かった」ということですので、気持ちを切り替えて、あなたと愛犬の心身の健康のためにも、適度な散歩をなさってくださいね。

中には「運動は要らないとは言ったが、散歩が要らないとは言っていない」なんて責任逃れのコメントをされることがあるかもしれませんが、「いい勉強になった」と思って、楽しく散歩したいですね。

散歩させすぎたら心臓に悪くない?

これは、運動強度のコントロールで対応出来ることです。

運動すれば心臓に負荷がかかるのは当然です。

しかし、許容範囲内だったらまず大丈夫です。

ただ、心臓病の場合は、かかりつけの獣医さんに相談してくださいね。

うちの犬は関節に問題があるのですが…

こんな場合も、激しい運動はしない方がいいと思います。

しかし、先にも書きました通り、散歩には運動以外の意義があるので、「無理の無い範囲」で、外の空気を吸わせてください。

最後に

ヒトでも、お花をプレゼントしたら喜んでくれる方がいらっしゃるかと思えば、お酒をプレゼントした方が喜んでくれる方もいらっしゃいます。

人それぞれですから、なかなかマニュアル通りにはいかないのが現実です。


同様に、同じ病名の犬でも、原因療法で根本原因を探ると、個々で違い、治療プランも変わったりするものです。


愛犬のサインを観察しながら、適切な時間を探るのは、これまた飼い主さんと愛犬の楽しいコミュニケーションの一つなのではないでしょうか?

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