犬の自己免疫疾患の根本原因と治療法

症状が出るということは、白血球が炎症反応物質を出していることを意味します。
悪いことではありません。

白血球が炎症反応物質を出しているということは、体内に異物があることを意味します。

ですから、症状に悪いものはなく、必要な反応が起こっています。


それはそれとして、自分の免疫系が異常を来して、本来反応するはずのない自分に攻撃をするのが自己免疫疾患と言われております…。

もしそれが本当なら、全身がボロボロになるハズなのに、なぜか身体の一部にだけ症状が出るのだそうです…。


自己免疫疾患が本当にあるかどうかは別として、同じ様な状況は「身体は正常だけれど、白血球が攻撃をしなければいけない対象(異物)が多すぎるので、常時攻撃していないといけないから、炎症が持続している状態」の可能性もあるわけです。

そこで、「異物量を減らしてみたらどうなるのか?」という視点をもつことは大事だと思うのですが、通常は「ステロイド剤や免疫抑制剤を投与して症状を抑え、一生この投薬を続けるしかありません…」となります。

ここで誤解していただきたくないのは、ステロイド剤や免疫抑制剤を投与することを悪いことだと申し上げているわけではないのです。

ただ、もし、「単に異物量が多かっただけ」で「正常に白血球が働いた」から「症状がずっと続いていた」ということだったら、免疫抑制(白血球の活動を抑制)したら、異物は残り、さらに体内で増えるわけですから、薬を止めたら(正常に白血球が攻撃を再開するので)強い症状が出る(これをリバウンドと呼ぶらしい)ことになるのは、異常ではなく、「当然の結果」です。不快ではありますが、必要な反応が起こっているのです!

だから、症状緩和「だけ」でお茶を濁すのではなく、根本的治療を始める「タイミング」が重要です。


写真の犬は、口の中に「自己免疫性疾患による症状」が強くあり、ステロイド剤を使うしかないと言われ、使っているうちに(菌が増えまくり)ステロイド剤でも症状を抑えられなくなったのだそうです(正常に闘った結果)。


発症から数年経っておりますが、この数年間があったから、「症状緩和だけではダメなんだ!」と飼い主さんは学ぶことができたと前向きに考えていただくことにして(過去は変えられない)、ここからスタートです!


ゼロからのスタートではなく、マイナスからのスタートですが、まずは、原因除去からスタートです!


このように、症状緩和しただけなのに「治った」と解釈されて、気がついたらこじれてしまい、「もう手の付けようがありません…」と言われるケースが当院ではとても多いのです。

「症状緩和」したら、「原因除去」も一緒に取り組まないと、片手落ちになると考えるのは私だけでしょうか?


写真の犬は普段、怖いからかオロオロするらしいのですが、こんなにリラックスして受診してくれました。

君はデキル子だ! ガンバレ!

 

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