細菌感染や表層毛包炎の場合、どう診療する?

読者からの質問

細菌感染や表層毛包炎の場合
どう診療しますか?

 先生は
細菌感染や表層毛包炎[尾線や陰部周辺]の
患者さんが来られた時
どういう対応や改善法を促しますか?

あまりこの手の先生のコラムは
拝見した事がないので
須崎先生なら?と、
とても気になります。

twitterより

須崎のコメント

皮膚の問題はもちろんですが、
皮膚に症状をもたらす原因と部位を探ります

 ご質問をありがとうございます。

当院にも、上記の様なケースは
腫瘍よりは少ないけれども、
やってきます。


まず、細菌感染ですが、
これは、

原因がわかれば、
体内から抜く
ことで、解決出来ると考えます。


例えば、
一般的な西洋医学的な治療でも、
抗生物質を複数種使って、
どれかで症状が消えたら、
その抗生物質で除去出来る菌が
原因だったのだろうということになります。

ちなみに、
抗生物質には選択毒性があって、
この抗生物質は、
こんな特徴のある菌を無力化する
というものがあります。

よく
「何の抗生物質を使ったら良いのですか?」
というご質問をいただくのですが、
何がいるかわからなければ、
何を使うかは決まらないのです。


大事なのでもう一度言います。

何を使ったら良いのか?

何がいるのか?
がわかるまで決まらない

のです。

ですから、飼い主さんに
ぜひ頭の片隅に置いて置いていただきたい
のですが、

 

万能な●●病の治し方

などというものは存在しないのです。


症状を消す方法はありますけどね。
(※症状を消すことと、根本治癒は
  別物でございます。)


同じ症状でも、原因が異なったら、
本質的な解決法は個々で異なるのです。


例え私がお腹が空いているといっても
フォアグラやもつ煮込みを
お持ちいただいても
食べませんので、解決にならないのと一緒です。
(※とある事情で食べられないのです)

 

話を元に戻しますが、
何らかの症状が出た場合、
症状を消す方法はある
本質的な解決は原因が異なるから、
 やることは個々で異なる
原因を抜く方法は症状では決まらない
ということになります。

 

しかし、
一旦症状が落ち着いても、
どういう訳かしばらくすると
再発するケースがあって、

その場合に、
体質だ…
遺伝だ…
とレッテルを貼られることが多い様です。


そんなケースでこじれたペットが
当院にもやってきますが、

この場合、生活環境からの
再感染・汚染が起こっているため
次々感染・汚染
→白血球が闘い続ける
→症状が出続ける

ということがあるようです。


この場合、

体内から原因を排除する
と同時に

環境からも原因を減らす

ことで、

「処理能力の範囲内」

に落ち着かせることが重要
と考えております。

 

ですから、今やっていることが、
症状を消す方法
なのか、
根本原因を取り除く方法
なのか、飼い主さんは理解しておく必要があります。

また、
生活環境から異物が体内に再侵入する
ことで、「再発」することもあります。

そんなとき、

体質

遺伝
ということで諦めたりせず、

何が「根本原因」で
こんなことになっているのか?

どうしたら「根本原因」を排除できるのか?

を考える必要があるのです。



次に、表層毛包炎の場合は
どういう対応や改善法を促しますか?
についてです。


これは、
脂漏症
スタッドテイル
アカラス
といったことを想定してのご質問
かと思います。

 

通常は、
シャンプー療法
薬物療法
皮膚ケア
の三本立てだと思います。


これは、皮膚の状態を整える意味で
必要なことだと思います。

しかし、
改善が進まない事もあります。

当院でも、
アカラス症がこじれた犬猫がやってきますが、
その子達が改善したケースから考えると

「皮膚バリア機能を低下させる原因が
 体内にあり、
 皮膚が適切なバリア機能を維持することが
 難しい状態」
になっていることが多かったのです。

もちろん、それは当院に来る子達だけ
なのかもしれませんが、

皮膚ケアをして改善しない場合は、
たいないのどこかに、
皮膚状態を悪化させる様な原因がある
可能性があると考えております。


例えば、腸に問題がある場合、
皮膚ケアに
腸の問題を解決することを加えると
今までどうにもならなかった皮膚が
普通の皮膚になるというイメージです。


同じ問題が続くという場合は、
どこかに必ず見落としがあります。

自分で流行っているつもりだけれど、
伺ってみると充分に出来ていないことも
ございます。


ですから、かかりつけの先生とじっくりと
お話をしていただき、
「他に原因は無いのか?」
と探していただくことをオススメします。


当院のこれまでの経験上、
皮膚に問題がある

体内のどこかにも問題がある
で、解決しております。


「これは一生治らないのです」
という宣言を受け入れることも
選択肢の一つですが、

何か見つかっていない原因が
あるのかもしれない…

と考え、行動するのも、
重要な選択肢の一つと思います。


ただ、これも、個々で原因の場所も原因も
異なりますので、
こればかりは、実際に探ってもらって下さい
と申し上げるしかないことを
ご容赦いただきたいと思います。


ちなみに、当院では、
マジカルシャンで水をかけずに、
 乾いた肌にシャンプーをスプレーで
 吹きかけて、脂を落とす
 (化粧のクレンジングの要領)
乳酸菌の大量投与で腸の状態を改善
を、まずのファーストステップでオススメしております。

マジカルシャン

乳酸菌


それで解決出来ない場合は、
「それ以外の所」に原因があると切り替えて
原因を探る
→原因を取り除く

という流れにしております。

ぜひ、お近くの動物病院で
「この症状の原因」
を御探りください。

もし、必要がございましたら、
当院でも対応させていただきます。


コメントは以上ですが、
必要な情報は
盛り込まれておりましたでしょうか?

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これからも、たのしいペットライフを
お過ごしくださいね。

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