余命宣告をされた猫の話

先日、
10年程お手伝いさせていただいた
猫が、
「原因不明の不調でいよいよ…」
とかかりつけの先生に
「看取り」のアドバイスまでされました。


最期にどうしても
「須崎動物病院で今までのお礼がてら…」

ということで、
こちらの都合に合わせて
お越し下さいました。


食欲も無く、
元気もなく、
歩かず寝てばかりで、
身体も時々震えて、
貧血・脱水状態で、
すっかり痩せてしまって、
呼吸も荒く…

いつも明るい飼い主さんも
眼に涙を浮かべて、

でも、僕の前だから
「頼れる飼い主を演じて」
(死ぬまではメソメソ禁止!)

いらっしゃいました。


もうかなり弱っているので、
あまり無理なく、
スッと旅立てるように、

リラックス出来る
いくつかのツボに加えて

万に一つの望みをかけて
復活するかもしれないツボを
最適と思われる順番で
刺激をし

「お疲れ様でした。」
の気持ちを込めて、送り出しました。


この飼い主さんとも、
もうお目にかかることもないのだろう。

そんな寂しさもありますが、

生き物の死亡率は100%
諸行無常
栄枯盛衰
生き物である以上いつかは死ぬ!

ということで、
お見送りをさせていただきました。

 

あれから5日…

その飼い主さんから
メールが届きました。

おはようございます。

先日は、お騒がせしました。

40歳以上…
泣かないと決めてましたが…
何日か続いた呼吸困難の
苦しそうな姿に
さすがにうろたえました。

普段は、
カゴを被せても逃げ出すくらい
キライなミスト吸入と
皮のシートの上にもかかわらず

カゴ無しでジッとしていたのは、
相当具合が悪かったのだと思います。


まだ、本調子ではないですが、
昨日から1口2口と
ほんの少しずつ
食べるようになりました。

山は、超えたので一安心です。
本当にありがとうございました。

 
ん………?

 

万に一つの望みがかなったという
ことでしょうか?

 

こんなことがあると、いつも思います。

「生物に未来予測は意味が無い」と…


結局、死ぬも生きるも、
どうなるかなんてわからないのです。

知ったようなそぶりをして
簡単に余命宣告したり、

その反対の「絶対大丈夫」もない…。


どうなるかなんてわからないけれど、
今できるベストを尽くすしかない!

のです。

結果的に元気になるかもしれないし、
予測通り亡くなるかもしれないし…。


この様に、僕はいつも
飼い主さんとペットに教えられます。


「諦めない気持ち」

「一寸先は闇か光明かすらわからない」

「今できるベストを尽くす」

「どんな結果になっても、
 受け入れる準備と覚悟は
 できています」


だから、
「自分で勝手にストーリーを考えて
 どうせこうなるからと諦めたり
 しない!」

「親切と思っても、
 希望を奪うようなことは言わない」

「もう無理って、お前は神か!」

「どうなるかなんて、だれにもわからない」

「うちの子、大丈夫ですよね?
 治りますよね?とか、きかない」


そんな事を感じております。


人は経験が増えると、
とかく「知った気」になって、

「まぁ、こんなものですよ」

と振る舞いがちですが、
どうやら私は、いつまでも、

「小僧、修行が足りん!
 出直してこい!」

と、ペット達に
言われ続けるのかもしれません。

 
とにもかくにも、
ちょっと復活してくれて良かったです。


さぁ、
今日も一日、
諦めずにがんばりましょう!

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