突然嘔吐水様性下痢で貧血立てなくなった犬を看病する気合いの入った飼い主さんの話

それまで、
食い意地の張った元気な犬だったのが、

3ヶ月前の12月上旬に、突然、
食欲全く無し
嘔吐
液状の便を垂れ流し状態
貧血
立ち上がれない
もちろん吠えない
筋肉も細くなって
抱きかかえると身体を支えられず
ところてんの様に力はいらずグッタリとしている状態になってしまいました。

かかりつけ医では「原因不明」で、投薬してもどうにもならず、
「覚悟してください。」といわれたそうです。

諦めきれない飼い主さんが、
「無理は承知でやってきました」と当院にやってこられたのですが、

「私たちも神では無いので、何の補償も出来ませんが、今できるベストを尽くさせていただきます。でも、正直これは厳しいです。」
と、珍しく僕が弱気になる様な状態でした。

「それは承知の上です。万に一つの可能性にかけてやってきました。」
と言われたので、調べてみると…

複合感染
化学物質過剰
多臓器不全
という状況で、いつどうなってもおかしくない状態…。

飼い主さんも心細そうだったのですが、「なる様にしかならない」モードで、
身体から原因の排除
弱った臓器の調整
を週に一度のペースで取り組みました。

しばらく間が空いたので、「やはり…」と勝手に思っていたら、一1ヶ月ぶりに予約が入り、
僕に「かすれた声」で吠えるのです!

伺うと、
食欲は前に戻りました
便も形のいい便に戻りました
血色も良くなって
顔つきもりりしくなり
頭と身体を起こす様になり
立てないけれど、オシッコをしたくなったら、這って移動してオシッコを出来る様に!
声はまだ出ないけれど、吠える様になった
と、驚きの変化!

筋肉が少ない
立てない
が、現在の課題になっていました。

かかりつけの動物病院に行ったら、「えっ!」と驚かれたとか。

この飼い主さんは、診療開始から今日まで、私に、「この子、大丈夫ですよね?」
とは一度も聞いてきませんでした。

「どうなるかなんてわからないけれど、今できるベストを尽くして、
ダメならそれで仕方ないし、それで良くなれば御の字!」
という考え方でいらしたので、こちらも安心して次々いろんな手を打つことが出来ました。

うちにいらっしゃる飼い主さんは、余命宣告された段階で、一度終わった命と思われるのか

こんな状態になったら、治療効果の補償なんか出来ないのはよくよくわかっています!
でも、万に一つの道があるなら、預けるから、この子で試して欲しい。
そして、この子で道が出来たら、その道で他の子も救って欲しい。

という
肝の据わった飼い主さん」が多いのです。


いろんな所を廻ってお越し下さいますから、目も肥えていらっしゃいますので、当たり前ですが、僕がお茶を濁そうとしたら、「ちゃんとやってください。」と言われることでしょう。
それがわかっていますから、朝から晩まで真剣勝負が続きます。

今回のケースは、普通の病院だったら、「そんな程度の回復?」と言われるかもしれませんが、うちでは、

出したご飯を自力で食べてくれたり、恩を忘れて生意気にも吠えたり、噛みついてこようとしてくれるだけでも、【飼い主さんと手を取り合って喜べる変化】だったりします。

まだまだ道半ばですが、復活の息吹を感じられて、飼い主さんうれし泣きでした。

「たかが犬…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その犬の生命力から、たくさんのことを学べるのです。今日は本当にうれしかったです。

祝杯をあげたいところですが、お酒が飲めないのと、夜は電話相談がいっぱいなのとで、またいつか…。
今日は、飼い主さんの努力に感謝です。


現在、闘病中のペットと暮らす飼い主さんの中には、
「この先どうなるものか?」と不安でいっぱいの方が少なくないと思います。

この話が、そんな飼い主さんにとって、ちょっとでも心の支えになれたら幸いです。

諦めるのなんて、いつだって出来ます。
生き物の死亡率は100%で、いつか必ず死にます。

しかし、
泣いて過ごすも一日、例え悪あがきと言われようと、万に一つの可能性にかけるも一日、
どちらも自由に選ぶことが出来ます。

あなたは、どちらを選びますか?

どちらでもいいんですけどね。

もちろん、努力が必ず報われるとは限りませんが、かかりつけ獣医師が驚くような結果を出すケースの陰には、いつも飼い主さんの効果的な努力があります。

症状を消して安心してもいい!
症状消しただけで原因抜けてなかったら、再発するじゃん!
と気付いてしまった飼い主さんの拠り所になれるよう、

日々精進でございます。

===
諦めたら終わり!
諦めるのなんかいつでも諦められる!
私は、諦めの悪い飼い主なんです!

===

須崎動物病院では、

そんな気合いの入った飼い主さんを応援しております。

 

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