飼い主さんが愛犬・愛猫の【初期の不調】に気付けない理由とは?

須崎動物病院は完全予約制です。

そしてなぜか、全国から、余命宣告されたり、かかりつけの動物病院で打つ手無しといわれた犬猫が集まってきます。

ですから、ほとんどが、重症なのです。

そして、診療予約の入っていた犬猫が、予約の前日に亡くなってしまい、なんともいえない気持ちで一杯になることが多々ございます。

重症な子が多い完全予約制の動物病院では、こんなことがあるのです。

そんなお辛い状態にもかかわらず、飼い主さんたちはキャンセルすることなく当院までおこし下さり、「自分たちの判断が間違っていたからこの子を亡くしてしまったのではないか?」と、涙ながらに自責の念を打ち明けられました。

このカウンセリングが一番辛いです…。

飼い主さんは初期の不調を気付けるのか?

いつも思うのですが、飼い主さんは全力を尽くしていらっしゃいます。

もちろん、専門家ではありませんから、限られた情報・知識の中でかもしれませんが、頑張っていらっしゃるのです。

そして、愛犬・愛猫たちも、大好きな飼い主さんを心配させまいと、ギリギリまで「具合の悪いそぶりを見せないで、元気なフリをする」ものです。

もともと自然界では【具合悪い・弱ったそぶり】を見せたら、天敵に食べられてしまいます。ですから、ごまかすのが上手なのです。

そんな理由から、飼い主さんが気付く頃には、たいてい悪化しているわけです。
「今まで元気だったのに…」ということになるのです。

そして獣医師に
「どうしてこんなことになるまで放っておいたのですか!」

と動物病院で怒られるような状態になっていたりするわけです。

飼い主さんは悪くない!

たとえ気付くのが遅くなり、力及ばなかったとしても、どうか、ご自身を責めたりしないで下さい。

気付けないのは仕方のない話です。
動物の本能と配慮で「気付かせない」ようにしているわけですから…。

それに、具合が悪くなった後、飼い主さんが「口笛を吹きながら高みの見物」をしていたわけではなかったですよね?

何か良い方法はないかと走り回り、あの手この手を尽くされたじゃないですか。

それで望む結果に至らなかったのは、飼い主さんのせいではなく、技術の限界か、寿命なのかもしれません。

 

ですから、周りもそんな事情の方を責めたりせず、そして、ご自身でも責めたりしないことを
切に願います。

その時点でのベストを尽くしたんだ!

どんなに泣いても、「あの子」は返ってきません。
しばらく悲しいのは仕方ないですから、泣くだけ泣いてください。
そして、気持ちが落ち着いてきたら、これからはその子の分まで日々元気に暮らして下さい。
でも、決して、ご自身を責めたりしないで下さい。
もちろん、後で振り返ればいろいろ思うことはあるかもしれません。

しかし、飼い主さんは「その時点でのベスト」を尽くしていらっしゃったのですから…。

獣医師という職業上、避けては通れないことですが…切ないですね。

---
追伸:過去の記事がお役に立てるなら、ご活用下さい。
↓↓↓
死者に対する最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。 by レーントン・ワイルダー

 

須崎動物病院からのご案内

  • 須崎のセミナー情報
  • 須崎の診察スケジュール(大阪・山口・福岡等)確認はこちらから
  • その他「お問い合せ」はこちらから

愛犬愛猫のお悩み、疑問・質問募集中!

  • 「わんこの疑問・質問」はこちら
  • 「にやんこの疑問・質問」はこちら
TOP