原因療法では、同じ病名なのになぜ一頭一頭原因が違うの?

よく、「同じ病名なのに、原因療法ではなぜ一頭一頭原因が違うの?」と聞かれることがあります。

それは、こういうことと一緒です。

例えば、元気の無い女性がいました。それをみかけた須崎が「どうした!元気ないぞ!メシでも喰いに行くか!」なんて声を掛けたら、「さっきフラれたばかりなの!あっち行って!(怒)」と怒られるかもしれません。


つまり、同じ「元気がない」状態でも、
お腹が空いて元気がない人もいれば
空腹以外の何か理由があって元気がない人もいる
のです。


同様に、例えば、甲状腺の機能が正常でない…

という場合に、甲状腺ホルモンの数値コントロールにばかり焦点を合わせがちですが、原因療法的に身体を探ると、

甲状腺そのものに問題がある場合
他の部位から甲状腺に影響が及んで場合
などがあります。


症状を火災報知器
原因をボヤ
と例えるならば、
深夜二時に発生したボヤに反応して火災報知器が鳴ったのに、「うるさいなぁ…」と火災報知器を壊して、火災報知器が鳴らなくなり、「あぁ、静かになった…またぐっすり眠れる…」と解釈する人をどう思うでしょうか?

ボヤは?放置して自然に消えてくれるのでしょうか?

それとも…?


というのと同じで、他の部位から甲状腺に影響が及んでいるのに、甲状腺に問題があると誤解して、甲状腺ホルモンのコントロールだけをしていたら…

甲状腺に問題を引き起こした根本原因は…?
延焼して取り返しのつかない事になったりしたら…
と、私だったら気が気ではないのですが…

もちろん、「それはそれでいいんだ!」という立場もあるでしょう。
薬を飲んで、数値コントロールだけに焦点を合わせるのも一つ!

根本原因を取り除いて、原因が処理能力の範囲内になったから症状が消えたと考えるのも一つ。


どちらでも構いませんが、今取り組んでいることが、単に症状を消して安心しているだけなのか?根本原因を取り除けたから症状が落ち着いているのか、それはまるで違うことです。

その判断は飼い主さんには難しいことなので、それができるプロにチェックしてもらうことが大事だと思います。

原因療法では、症状が消えたから治ったという考え方はしません。

「処理能力の範囲内に原因が減ったから、もう少し頑張って、ちょっとやそっと原因が増えたぐらいで症状が出ないレベルにまで減らそう!」と考えます。


それを、「症状が消えたから大丈夫…」と考えるのは、原因療法的には「火災報知器を壊して、ボヤをそのままにして眠る」ことと同じなのです。

ちなみにこの話は、何が正解というものはなく、選択したなりの結果になるというだけのことです。

こんな点を踏まえて、あなたは、どうお考えになりますか?

 

須崎動物病院からのご案内

  • 須崎のセミナー情報
  • 須崎の診察スケジュール(大阪・山口・福岡等)確認はこちらから
  • その他「お問い合せ」はこちらから

愛犬愛猫のお悩み、疑問・質問募集中!

  • 「わんこの疑問・質問」はこちら
  • 「にやんこの疑問・質問」はこちら
TOP