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実践で役立つ学び

よく、「ノミダニ予防はやるべきでしょうか?」というご質問を頂きます。
結論から申し上げると、方法は別として、
【ノミダニに一方的にやられないように策は講じておいた方がいい】です。
回りくどいこと言ってますよね?
「わかってます!」
基本的に、刺されたら病気になるリスクがあるなら、
薬物のリスクと天秤にかけて、どちらがいいかを
【プロのアドバイス】
を参考にしつつ、自己責任で決めたらいいでしょう。
ただし、次のことを考慮しながら判断していただきたいのです。
予防薬は恐いのか?
基本、予防薬の成分は、脊椎動物には作用せず、節足動物の神経系に作用するため、基本的には「犬や猫、人間には安全性の高い薬剤」です。
ただ、ワクチンでもそうであるように、その他の成分に反応する子もいます。
もちろん、全頭が反応するわけではありません。
緑色のメロンソーダを飲んでなんともない人もいれば、全身がしびれる化学物質過敏症の方もいらっしゃいます。
処理能力の範囲内なら飲んだらいいだろうし、処理しきれないならば飲まなければいいでしょう。
ですから、ノミダニ予防薬は使った方がいいのか、使わない方がいいのか?と質問されたとしても
【個々で返答は変わります】
が誠実な回答となります。
実際にその子にとって大丈夫かどうかは「やってみなければわからない」です。
このように、【唯一無二の回答】が無く、【個々で異なる回答】しか無いため、多くの飼い主さんが悩む結果になるのだと思います。
さて次は、
【できるだけラクしたい…】
というご要望からか、「フィラリアとノミとダニを三つまとめて予防できる薬が存在するのですが、それはどうでしょうか?」
というご質問をよくいただきます。
フィラリアの予防でノミダニも一度に全部予防できるものがいい?
そこの「まとめていくつも予防できます!」という場合、重要なチェックポイントは
【うちの子に本当に安全な製品なのでしょうか?】
ということにつきます。
フィラリアの薬(ミルベマイシン)は、これまでの診療で使われてきて、その安全性になんら不安も疑問もありません。
のんだらのんだで、約一日でほとんどの成分が血液中から体外に排出される、短期間だけ効力を発揮する薬です。
しかし、ノミやダニの薬は、一回のむと、ずーっと一ヶ月間、血液中に薬が有効濃度で存在し続けることになります。
のんで一ヶ月保つってどういうこと?
そして、毎月飲み続けるということは、極端な話、一年中、一生涯、血液中に存在し続けることになります。
これが何の問題も無いならいいのですが、万が一何か起きたとき、速やかにその成分を血中から無くすことは出来ません。
長期間になったときに大丈夫かどうかという問題もあります。
ただ、何ともない子の飼い主さんにとっては、便利なツールであることには間違いないでしょう。
しかし、なにか問題がある可能性はゼロでは無いので、便利だからと飛びつかず、かかりつけの獣医師と相談の上、慎重に決断していただきたいものです。
くれぐれも、
「通販で買って試してみます!」
などということはなさらないでくださいね。
何かあった時に対処していただくための接待交際費です!
やらなかったとして、ノミダニがついてからの処置で問題ないのか?
基本的には、ブラッシング等で排除すればいいので、薬がイヤなら、手間はかかりますが、散歩のあとには必ず目視で取り除くステップを導入する必要があります。
また、忌避剤を使っていたのに、刺された・噛まれたということもあり、何事も万能なツールは無いと考えます。
ですから、飼い主さんが納得出来る選択肢を選ばれることをオススメします。
追伸:須崎がノミダニについて語った教材があります。ぜひ、ご活用下さい。
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